きんきょ〜

過去の出来事

Thu Apr 2007

  • なぜ博士後期課程へいくのかについて、できるだけ客観的な視点からまとめておこうと思います。博士課程へ行くのが前提の内容になってます。
  • 現在自分はいわゆる修士課程(筑波大学では博士前期過程と呼んでますが)にいて、今年で卒業です。卒業後の行き先は大きく二つに分かれます。一つは一般企業へ就職であり、もう片方が博士課程(筑波大的には博士後期過程)への進学なのですが、そもそも博士課程へ行くことのメリットとは何でしょう。
  • ひとつは、博士課程卒業後に研究職に就くことができる確率が高くなる、という点です。僕は研究職にちょっと憧れを感じています。それになるには博士号を持っているのがほとんどの場合前提条件になってます。
  • もうひとつは今やっている研究をもう少し続けられるという点です。時間をかけることでもっと良くすることができそうです。
  • さらに、学生生活をもう少し続けることができるという点です。できれば一生学生でいたいです。
  • あわせて、今就職せずに博士課程へ行くことのデメリットについても考えてみます。
  • 就職活動において今は超売り手市場なのですが、この好機を逃すことになります。
  • 博士号をとっても年齢的に、専門外の一般企業への就職は難しくなります。また、景気も今程よくはないかもしれません。
  • 博士号をとっても研究職につけるかはわかりません。
  • ちなみに、筑波大学は博士号も比較的簡単にくれるらしいし、現在の自分の研究は平均以上の出来であると思われるため、3年以内の博士号取得については問題ないと思われます。ちなみに友達いわく、博士〜研究者としてやっていくためには最低でも次の三点が必要だとか。
  • 研究テーマの独自性とか将来性
  • 指導教官の顔の広さ
  • 出身大学
  • 折紙という研究テーマは結構独自らしく、そのあたりは問題なさそうです(将来性は・・・)。指導教官は若手なので顔の広さは微妙ですが、名前でぐぐってみたらかなりの件数がヒットしますし研究内容についていろいろなところで表彰されまくっているようなので、知ってる人も多そうです。出身大学も文句なさげ。そういうわけで、とりあえずスタートラインにはいるかもしれないというのはひとつ安心できます。
  • 問題はその先です。自分は本当に研究職になれるのか、それとも行き場のないニートとなっているのかという点については、未来のことは未定ながら、間違いなく前者の確率はかなり低めです。いろいろ情報を探してみましたが、悲観的なデータしか見つかりません。それでも博士課程へ行ってしまうことにしたのは、上に挙げたような、漠然と抱く博士課程とその先にあるかもしれない道への憧れによるものです。いいじゃないですか。若いんだし夢を見たって。
  • しかし夢破れたとき、残された道がニートだけというのは全力で避けたいところです。博士課程終了後の現実的な選択肢についても考えておく必要があります。そのころには年齢的に、研究とまったく関係ない分野への就職はあきらめざるを得ないでしょう。研究でプログラミングは行うため、プログラマーとしてなら就職できるかもしれません。給料は安いでしょうが。しかし、やはり新卒扱いでは年齢的に苦しいので、博士課程在籍中に実績をつけておきたいところです。幸いにも現時点で一件、システムの構築的な内容で委託業務をゲットしました。こういう仕事をもっとこなしておくのは悪くは無いでしょう。また、公務員I種も取っておきたいところです。公務員なら年齢制限がゆるいです。
  • ぶっちゃけ、あえて就職活動をせずに博士課程へ進学する合理的な理由はありません。むしろ合理的に考えれば上記の理由で今就職すべきです。それでもなお行ってしまうのであれば、そのリスクについてよく考えておく必要があります。引き際についても意識しておく必要があるかもしれません。来年度の就職なら、まだ間に合うかもしれません。
  • 暇なときに博士が100人いるむらは読んでおいてください。

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