Internet Explorer 5 以上ではXMLとXSLがサポートされています。
XMLとはHTMLと同じSGMLという規格が元になっている文書形式で、どちらも同じようにタグを使って文書を修飾していきますが、XMLでは使うタグの名前を自由に定義できます。
しかし、XML自体には内容の表示状態を指定する方法がありません。文字を太くしたいとか明朝体にしたいということもできないわけです。そこで使うのがXSLです。
XSLはXML文書をHTMLに変換してブラウザに表示させるための技術で、数あるXML文書の表示状態を決定するものの一種です。XMLではデザイン用のファイルをXSLファイルとして切り離しておくことができ、複数のXML文書で一つのXSL文書を使い回すことができます。そのため複数のXMLファイルのデザインを変更する場合でもリンクされている一つのXSLファイルを修正するだけでよく、Webページで使うにもなかなか便利な技術です。
XMLもXSLもW3C勧告によって国際的な仕様が定められていますが、MicrosoftではXSLに独自の機能を追加しIE5以上に実装しています。そのようなXSLの形式は俗にMS-XSLと呼ばれたりします。
ただし、現在XMLやXSLをサポートしているブラウザはごく少数です。そのため、そのほかのブラウザでは表示させることはできません。ちなみに、IEではプログラム内部でXMLをXSLによってHTMLに変換して画面内に表示しています。そのプログラム部分をCOM化して外部プログラムからも利用できるようになっています。このツールは、それを利用してXMLをMS-XSLで変換しHTML文書として保存してしまうツールです。これを使用することにより、XMLに対応していないブラウザでも同じように表示させることができます。