きんきょ〜

過去の出来事

Fri Mar 2006

  • 卒業式の天井飾り
    今日は大学の卒業式でした。
  • 思えばこの四年間はずいぶん贅沢させてもらった気がします。名古屋市の税金によりわずか年間60万円ほどで、市郊外にある小学校ほどの広さで中にいろいろ高価な機器がある施設をわずか300人ほどで(生徒の出席率が低いため、平時は80人ほどしかいない)24時間(要申請)使い放題だったわけですから。そこには芸術活動の片手間に生徒を教える教授方がいて、しかも人によっては世界的に有名なアーティストだったりしてそんな人の話を聞けて、話を聞いてもらえて、知り合いにもなれるわけですから。そんな所で毎日小学校の図工や技術や音楽のような、楽しいけどあまり実生活に役立たない科目をこなしていくことによって世間一般に大きく通用する公立大卒という肩書きをもらえるわけですから。そして各学年学科およそ30人ごとに、実習室という名のたまり場と一人一台以上の製図もできる巨大な机を割り当てられてそこで時にはみんなで夜遅くまで課題をこなし、時には誰かが持ち込んだレトロハードのゲームをしつつ馬鹿話をし、時には哲学的な命題で議論して夜を明かしたり出来たわけですから。「芸術工学」ってホントなんでもありなんで、それを志してそこにやってきた人間はみなバラエティーに富みそしてユニークな連中ばっかりですよね(それでいて一応国公立大学ってことでみんな偏差値が高く教養もあり人間として大人です)。そんな連中と一緒になってワイワイやるのは、今にして思えばホント他では得られない貴重な時間だったんでしょうね。大学にいて、学部の人間と一緒にいるのが楽しいって普通ありませんよ。しかしここではクラス中がみんな友達でした。
    「芸術工学」は生産的なものとの結びつきが弱く一見ムダが多い学問だと思うんですが(就職率が悪すぎて名古屋市の方では結構問題になってるみたいですよ?)、このムダさから生まれた様々な出会いと時間は、他では得難い貴重な経験だっただろうと思います。こんな時間の贅沢な浪費に対して俺の代わりに費用を負担してくれた親には本当に感謝しています。
    なおあまりに浪費しすぎたせいで4年間では足りなくなってしまったので、延長申請よろしくお願いします。大丈夫だって今度は就職とかうまくやるって金も少しは自分で出すからさあ。あとついでにS2410Wもよろしくお願いします。
  • 学科の卒制の表彰状は刷りたてホヤホヤのA4コピー紙でした。こんなんじゃうれしさも薄っぺらですよ。

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